遭遇

義姉が先日から検査入院をしているので、今日はお見舞いに出かけました。
病院は、今話題の東大病院。
義姉によると『ロイヤルな香りが漂ってるわよ』とのこと。
そんな彼女自身は大変元気そうなのだけれどもね。

さて。
本郷三丁目から春日通りを歩いて行くと、ぽつりぽつりと黒服の、
いかにも！って人が立っている。
ほほぉ、陛下入院中はこんなとこにも警備が居るのか…。
警察署の角を曲がると各放送局のカメラが道の両端に控えている。

そう言えば今日は国公立大の二次試験だってニュースでやってたよね。
その取材かな？

そんな事を考えながら、見慣れない東大キャンパス内を
病院はどこだ？なんてキョロキョロしているもんだから
黒服の人に見られまくりな私・・・そんなに怪しいか？(笑)

やっと病院について面会の受付を済ませて
エレベーターを義姉の入院階で降りると目の前に義姉。
『あー！！ちょうど良かった。これから美智子様がいらっしゃるんですって。
見に行きましょー！』
道中、いかにもな人やTV局の人がたくさん居たのは
今からいらっしゃるからだったのね。
んー、それにしても噂以上に元気そうな義姉(笑)、良いことです。

ロビーに降りるとちょうど入場規制を始めるところだったので、
義姉と最前列で見学。
5分ほどでピカピカに磨かれたセンチュリーが登場。
生でお目にかかるのは小学生の那須高原での遭遇以来です。

一般入り口のオートドアを封鎖して
美智子さまはその横の関係者入り口から入るのですが
閉ざされたオートドアに手を当てて、
見物人（100人ほど）に何度も何度も頭を下げられ
見た目に入院患者と分かる方には、声は届かないのでジェスチャーと
唇を大きくゆっくり動かして『大丈夫？』と声を掛けていかれました。

こんなところで見学しちゃうウチらなんかより、
きっとずっと陛下の方がご心配だろうに、ゆっくりと時間をかけて
そこに集まった1人１人と目を合わせていくような、そんな丁寧な対応をされて
入口へと向って行きました。

不思議と、ロビーで見学したみんながほんのり涙目なのは
彼女の真心や真摯な気持ちが自然と伝わっていくからなのでしょうね。
こんなにも高貴なオーラを持ちわせている人って、
そういるものじゃありませんものね。
義姉のおかげでいいものに遭遇しました。


そんな東大病院から、私は風邪を持ちかえったらしく(-"-;)
この後３日間、ほぼ寝て過ごすのでした…。