無題

何となく思った事。

父は家でもよく仕事をしていて
話しかけても集中していて聞こえていない様子で
なんだかワケの分からないタイミングで『呼んだ？』とか言われてたっけ。

小学校にあがる前は当時父が勤めていた事務所に
昔懐かしのお味噌汁も入るランチボックスを届けに行って
他の所員さんの膝の上で、進行中の設計図面を見せてもらいながら
たくさん楽しいお話を聞かせてもらった覚えがあります。
でっかいヘルメットを被せられて現場にも行ったっけ。

だから、父の職業はどんな事をするのか、
どれだけたくさんの大人達が本気で携わっていたのか、
すんごいぼんやりだけど、分かっていた気がします。

だから、小学校に入ってクラスメイトが
自分のお父さんがどんな仕事をしているのかよく分からない、と言った事に
本気でビックリしたし、なぜ分からないのか不思議に思ったものでした。


でも。
会社だけで仕事をする場合、全てが家の外で行われる仕事の場合、
仕事をするその姿を見る事はまず無いのでしょうから
どんな仕事なのか、幼い子にとって詳しく知る事は難しい事なのでしょう。


そんな事に気がついたのは数年前（遅）。
そして。

昼間外で目いっぱい働いてお家に疲れて帰ってくる姿ばかりを見るんだよね。
みんなが寝静まった頃にそっと帰ってくる程、
頑張ってる方も多いでしょう。

そしたら、子供の目に映るのは疲れているお父さんだよねぇ。
日曜日は出来ればちょっとだけ長く寝かせてもらいたいお父さんだよねぇ。
（今ならその気持ち激しく分かりますが・笑）

きっと子供はワケも分からず、
お父さんはぐぅたらしていて、どこにも連れてってくれなくて
つまんない人に映るのでしょう。


大人の本気の部分を見ている子と見ていない子。
きっと成長過程で
少なからず影響してくるんじゃないかしら。

大人の本気って、子供には迫力ありすぎてちょっと怖いものがありますが
でも、絶対子供には通じると思うんだよね。
仕事じゃなくてももちろん。

大人は子供の前でもっと本気であるべきなんじゃないのかしら？
一度でも本気を見たら、大人をなめきってる子供って減るんじゃないの？
なんて思った今日でした。