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5c1952dd.jpg


 芸術の秋ですから(笑)

 今日は横浜。
 ランドマークタワー、
 新港ふ頭、
 赤レンガ倉庫、
 日本郵船倉庫、
 大桟橋、
 運河パーク、
 三溪園

などを会場に、世界中の現代美術アーティストの作品が見られるイベントです。

以前、恩師にチケットを頂いて(森ビルが協賛になっているので)、プレス発表の時の写真を見せて貰いながら、ここは参考になる部分が少ないから(展示方法が建築的に面白いかが基準)、収穫の多いであろうこっちを見てこい、などとレクチャーを受けていたので、今日は新港ピア郵船倉庫を見に行きました。
(ちなみにチケットは期間中2日間入れるようになっています。連日じゃなくてもいいみたい。)

赤レンガで何やら別イベントをやっているみたいで、どの道も混んでます。
初めてみなとみらい線を使って馬車道駅で下車。埠頭までは毎年情熱大陸ライブで使い慣れた道ですが、去年のライブから1年以上ぶりです。で、この埠頭に行く時のお約束は『事前に行くトイレはJICAで』(笑)。ワールドポーターズのお隣にJICAのビルがあるのですが、ここのトイレはいつも綺麗で人がいなくて快適です。3階にカフェもありますので、皆さまも新港ふ頭にお越しの際はどうぞ(笑)。


さて。数年前まで情熱大陸ライブの楽屋代わりだった倉庫が今回の会場。
中に入ると思ったよりも人が多い。みんな結構こーゆーのにも来るんだなぁ・・・。
すると入口すぐの所で小学生に捕まった(・・?) ナニゴト?
周りでも何人か手を引かれたり、話しかけられて誘導されている大人たち。
なんだか集められて、ある程度集まったところでその小学生の集団が大きな声で呼びかける。
『私たちはキッズキュレーターです。私たちのお気に入りの作品を中心に、ご案内をいたしますので、是非ツアーに参加してください。』
ほー、なるほどねぇ。
近くにいた大人スタッフ(と言うか、たぶん彼らの担任だ)に聞いたところ、日曜日の午前と午後2回だけ、今日から23日までだったかな(と言っても日曜日はあと3回か)、彼らなりの作品の解釈を交えて新港ピア内を回るのだそうだ。「お時間があったらどうですか?」と勧められたので、参加してみることにした。子供たちがここの作品をどう感じているのかも知りたかったので。

作品は映像もの、オブジェ的なもの、絵、写真、音・・・何でもありです。松任谷正孝さんのインタビューなども飾られていましたよ(アーティストがユーミンライブでインスピレーションを受けて作った作品の一部でした)。
きっと小学生たちはどう説明したら作品の魅力を伝えられるか、一生懸命考えたのでしょう。質問形式にしたり、体験ものにしてみたり。
静まり返った暗闇で鉄の玉が水面スレスレをただ往復して揺れる作品があったのですが、
それを『僕はこれを心臓の鼓動だ、と思いました』 と。
他にも彼らの解釈が意外に深くて、感心しちゃった。
行かれる予定のある方、参加したら楽しいかもしれませんよ。
19a8d831.jpg









鏡に映る人たちがキッヅキュレーターツアーに参加している大人たちです。
(もちろんこれも作品ですが)

このツアーに含まれなかった作品を逆送で回って(「殺人のためのG」なんてタイトルのとかは飛ばされるので・笑)、次の会場へ移動です。32a45607.jpg











郵船倉庫は建物自体がちょっとレトロでかっこいいのですが、それが作品を引き立てていて良いですねぇ。

ちなみに、みんなが見ているのは映像作品。
出品者はオノ・ヨーコです。

彼女が1965年に発表した「カット・ピース 1965」という作品のセルフカヴァー作品。
65年と同じように、黒いドレスをまとったヨーコは舞台の椅子に座っているだけ。観客がひとりひとり、ハサミを持ちヨーコの横に歩み寄り、軽くお辞儀をしてドレスを切り取り、あいさつ代わりのように肩に触れて立ち去る。それが延々と繰り返されるのだ。

歳を重ねたヨーコの姿の美しいこと・・・。
若いヨーコよりもずっと芯が通っていて、強い。
ここで一度立ち止まるとなかなか離れられずにいる人が多く、私も2回も見てきちゃったよ。
これは見ごたえのある作品でした。

この倉庫の作品は、R15指定がいくつかあります。
宗教的儀式をかたどって、人の生と死と肉体をリアルに表現するもので、生きたまま人を捌いたかのように見える(実際開くのは豚とか)映像が映るので、動物の血やら、腸やら、体液モドキやら、全裸やら、グッチャグチャです(笑)。こーゆー作品、女性の方がじっくり見ますねー。男性の多くは短時間で出ていきますが、女性は映像を最後まで見て行く人がほとんど。ま、私も例外ではありませんが。ただ、どれもホントに凄いので、普段平気な方もダメだったりするかもよー。お気を付けあそばせ。


他にもたくさんの作品を見てきたのですが、面白かったですよ。理解できるのかは別として。
というか。
作品の真意がきっちり伝わるってことの方が稀なんじゃないのかなぁ?
私はそれで良いと思うんだよね、最近は。音楽が人によってとらえ方が違うように、美術ってモノも人によっても、気分によっても、時間によっても違うと思うし。それ全部をひっくるめて、その作品を見た人がその人なりの評価をすればいいわけだし。
ってのは、真意をとらえきれない私のイイワケかしら(笑)

30日までやってるので、もう一日くらい行ってみたいなぁ。。。


ヨーコが最終日30日に何かパフォーマンスをするみたいです。
内容も会場も未定の様ですけど。
(人が集まり過ぎるから危なくて発表できないのかな)
HP発表があるかもなので、興味のある方はチェックしてください。
横浜トリエンナーレ公式HP

11月3日 23:00放映
NHK「英語でしゃべらナイト」の特集
≪体感!世界のアート最前線≫
横浜トリエンナーレを紹介するみたいです。
わざわざ行かないけど・・・って方は雰囲気を味わえるかも(?)です。

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