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ユカイさんのサムシングではないです(笑)
村野藤吾語録です。
週末の予定がなんだかことごとく無くなったので
もう期限が迫っていた、汐留ミュージアムに行ってきました。
近頃すっかり1人で美術館や博物館に行くのが好きになってます。
とても良い気分転換になるのよね。
例によって、お仕事柄いろんな美術館の招待券を持ってる恩師のおこぼれにあずかったんですが( ̄▽ ̄ゞ
2枚貰ったのですが、1枚は村野藤吾と言ったら私が思い浮かぶのはただひとり。ガッコ時代に先生に郵送して行ってもらいました。満足して頂けたみたいで良かったわ
村野藤吾。
もう20年以上も前に亡くなっているのですが、未だファンの多い建築家です。
そうですねぇ、よく知られているものは「新高輪プリンスホテル(現・グランドプリンスホテル新高輪)」とか、「新歌舞伎座」「日生劇場」とか、重要文化財の「世界平和記念聖堂」、閉店してしまったけど「心斎橋プランタン」。
93歳、死の前日まで仕事をしていた建築界では伝説の男です。
私が特に好きなのは村野流数寄屋と呼ばれる「佳水園」と有機的建築の「谷村美術館」。
特に谷村美術館は実家に比較的近い所にあって、学生時代に父と展示物ではなく”美術館”を見に行きました。有機的建築ってものがあまり得意ではない私ですが、(フンダート(フンデルト)・ヴァッサーとかは本物を見たのに、今も苦手です)、村野藤吾の建築に関しては、「地面と建物の境界線をなくしたい」って言われると、そうですね。って素直に受け入れられるんですよねぇ。なぜなんでしょ?この谷村美術館を実際に見に行って、彼の建築が好きになりました。シンプルだけれど温かみがあって、とてもとても美しい空間です。
建築家であるけれども、インテリアデザインにとても長けていた彼は、たくさんの家具や照明もデザインしています。モダンで、今でもカッコイイと思うものばかりです。
そんな彼の作品の手書きの原図やスケッチがたくさん展示されていて、ちょっと感動。
完成した建物のホントに初期の初期だと思われるスケッチまで残っていて、思考をたどることが出来るなんて鳥肌ものだわ。谷村美術館の初期エスキースが新高輪プリンスホテルのメモ用紙に書かれているのに、クスッと笑いたくなってしまう。
それにしてもどれもこれも綺麗な図面だ。
手書きの図面ってその人の力量がすぐに分かってしまうから恐ろしいけれど、それでも作品に対しての熱を感じられて凄く好きです。近頃は手書きの図面なんてとんと見なくなったけれど、たまには何も聞こえなくなるくらい集中してガッツリ描きたくなる。
ちょうど仕事で家具スケッチを出さなければいけないのがあったので、帰って来てからスタバで陣取ってφ(- -*) カキカキ。。。なんだかいつもよりもはかどりました(*^^)v
そんな彼の残した言葉で印象に残っているもの。
「ひとつのことだけいったり、理屈だけいったってだめですよ。
絶えずサムシング・ニュー、これをやらないと」
冒頭で「ユカイさんじゃないですよ」って言ったけども
ユカイさんが言うところの「サムシング」にも通ずるものってあるのかも。
ま、それでもあの人、変な人ーって思ってるけど(笑)
「時流に乗るな 多数派に巻き込まれたら脱皮して必ず少数派になれ」
なんかね、ガツンとくる言葉ですよ。
・・・・・お前に脱皮する力があんのか?って話なんですけども(苦笑)
やけにやる気になる言葉だな、と。
そんなわけで、いいもの観ました。
M先生、ありがとうヾ(^-^)